
どうも、ケアニンあがちょ(@careninagacho)です(^^♪
日々の暮らしで欠かせない物(道具)として、冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、電話、洗濯機・・・色々出てきますね。
中でも移動の手段として、自動車は切っても切り離せない物です。
当然、お住まいの生活環境や状況によっては、必要ない?かもしれませんが、多くの人は車の必要性を感じていますし、社会全体としてもなくてはならない道具ですよね。
そんな車ですが、昨今では【高齢者ドライバー】による事故が問題視されており、よくニュースでも取り上げられています。
今回は、この事について取り上げてみたいと思います。
日本の交通事故の実態

皆さんも運転をされていますか?車はあると便利ですよね。買物するにも、病院に行くにも、仕事に行くにも、旅行に行くにも・・ホントにあらゆる場面でお世話になっています。
皆さんも実感していると思いますが、車はすごく便利な反面、使い方によっては大変恐ろしい凶器となりますよね。
では、この日本において交通事故はどれだけ起きていると思いますか?

令和2年中(2020年1月~12月)の交通事故死者数になります。発表によると交通事故死者数は2839人。これは警察庁が1948年(昭和23年)に統計を開始して以降、最小の交通事故死者数で、2019年より376人減少し、初めて3000人を下まわったとの事です。
数値が落ちている事は何よりですが、それでも年間3千人近くの方が交通事項でお亡くなりになっている事は悲しいことですね。亡くなられた方の背景には、そのご遺族や友人などもいて、その心境を考えると心が痛みます。
こういった事実を知る事で、当り前にハンドルを握っていますが、どれだけ責任がある事なのかを改めて考える必要がありますね。
事故を起こしてしまう、その理由とは?

皆さんは今まで、交通事故を起こしたことはありませんか?
事故経験のある方は、その瞬間のドキドキ感は今でもしっかりと記憶に残っているではないでしょうか。
交通事故は誰もが起こしたありませんが、それでも何故に起きてしまうのでしょうか?
その運転、交通事故につながりますよ
理由はいろいろとあるようです。
①最も多いとされているは、『安全不確認』です。安全確認が不十分であり、相手の存在に気が付く事が遅れたりした場合に事故になります。
②次に多いのが、『わき見運転』です。運転中に携帯電話の操作や、周りの景色に目が留まってしまった時になどに起きてしまいます。
③『動性不注視』も多いとされています。よく言われる「だろう運転」の事です。相手を認識していても十分に確認をせずに、「出てこないだろう、止まるだろう」と決めつけてしまう事は危険ですね。
④『漫然運転』は、仕事での悩みや家族の事など、運転中にボーッと考え事をしてしまう事で、集中力が散漫となり、結果事故に繋がります。
⑤『運転操作の不適』は、ハンドル操作やブレーキ操作などが適切に出来ない場合に起きてしまう事故です。
⑥その他、道路交通法違反として、『速度オーバー、一時不停止、信号無視』などが挙げられます。
年を取ると認知力や判断力低下、体の衰えは気になるところ

年を取ると、多くの方が大なり小なり、体の不調を訴えられます。
腰や膝の痛み、目の見えにくさ、指先の痺れ、そして物忘れや記憶等の認知力低下です。
ただでさえ、普段の生活において歩くのが困難に感じている方が、「スーパーに行く足がないから」という理由で車を運転している実態を見ています。

このように、75歳以上(後期高齢者)の方が免許を保有している数は583万人以上との事です。

実に日本人口の約20分の1が免許を保有している後期高齢者という事でした。高齢になっても運転免許を返納できない人が多い訳ですね。
そんな数値を見た上で、高齢者の体の衰えや判断力低下を考えると、やはり心配は尽きないですね。
特に判断力・理解力の低下が目立ち始めると、ニュースでも見たことがある通り、一方通行の逆走(高速道路の逆走)や標識や踏切などの見落としなどの重大な事故に繋がりかねません。
認知力の低下に気づいていますか?
普段から、明らかな認知症の症状が見られれば、家族や周りの人も、無理矢理にでも乗らせない為にカギを強制的に取り上げる等の対処をされている家族もいます。
しかし、そうでない場合、本人自身が長年運転をしてきた自負や、本人の判断力低下に気づいていない家族の危険認識度は低いのではと感じます。
本人が運転している車に、見たことがないような傷や凹みが確認された時は《要注意》ですね。
本人に聞いても「覚えていない」「そんな訳がない」と事実と異なることを言うかもしれませんので、普段から車を気にして確認してほしいと思います。
高齢者が運転免許更新に必要な手続きとは?

現在は、70歳以上から、『高齢者講習』を受ける事が義務付けられています。
認知機能検査とは
75歳以上(後期高齢者)に関しては、講習を受ける前に『認知機能検査』を受けなくてはいけません。
認知機能検査では、記憶力や判断力の低下について測定します。
- 時間の見当識(年月日や曜日が分かるか?)
- 手がかり再生(16種類のイラストを記憶して、後にイラストを覚えているかの確認。)
- 時計描写(時計の文字盤を書き、その文字盤に指定された時刻を表す針を書き込む。)
検査は、100点満点で何点以上で合格・不合格という判定をつけられる訳ではありません。
認知力が、「低くなっている」「少し低くなっている」「心配ない」の3種類に分類され、該当されたルートを辿って次に進みます。(上記の表をご参照ください)
『低くなっている』または『少し低くなっている』に該当する方は、臨時適応検査または医師の判断(診断書の提出)に基づいて、《認知症》と診断された場合には、免許停止または免許取り消しとなりますので、車の運転は強制的に出来なくなります。
認知症の診断がつけば、今後の生活や不安な事もあると思いますので、ぜひ一度【もの忘れ外来】等の専門的な機関に受診される事をお勧めします。
事故を起こすのは高齢者だけではない。
報道も『○○歳の高齢者ドライバーが○○に突っ込んで‥』みたいに、『高齢者ドライバー』を印象付けてニュースに取り上げる事が多いので、「ほら、また高齢ドライバーが事故を起こした。運転させちゃいかんね。」という声が大きくなるのも無理がないかと感じます。
事故が多い年代は20㈹前半?
確かに、年を重ねれば認知機能(判断能力など)や身体機能の低下は明らかです。
ただ、ここで注意しておくことは、なにも高齢者が引き起こす事故が著しく多いわけではありません。
実際に一番交通事故件数が多い年代は、20代前半の41,578件。
続いて40代後半の39,491件、20代後半の33,764件、60代後半の32,169件と続くそうです。(平成30年の調査において)
年代別でも事故の原因となった理由は変わってくるようですね。
つまり実態としては高齢者に限らず、交通事故はどの年代においても起こし得ます。
〈高齢者ドライバー = 危険〉であるかのようなインパクトを与えるような報道の仕方も気になるところです(-_-;)
まとめ

高齢者自身も運転しない方が安心だけど「足がないから」という理由で仕方なしに乗っている方は多いです。特に田舎町だと、バス等の公共交通機関もない場所に住んでいると本当に不都合な事ばかりで・・。
家族が同居していたり、近隣に住んでいる場合には、買い物や通院を任せられる事もあるので、高齢者の一人暮らしや高齢者世帯で、家族も親族も遠保の場合にはなかなかそうはいきませんしね(*_*;
後期高齢者になったら免許返納義務とか法律でも作れば、高齢になってから車に乗る人もいなくなるかもしれませんが、それはそれで全ての高齢者が車に乗れない世の中というのも違う気がします。
認知力低下の心配や体の衰えによる負担を感じている方が、買い物や通院に気軽に活用できる【社会資源】が整っていくことで、「足がないから仕方なしに乗っている」という人を減らしていけるのかもしれませんね。
難しい問題ではありますが、皆で知恵を絞って、住みよい世の中になると良いですよね★
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