
どうも、ケア人あがちょ(@careninagacho)です。
突然ですが、皆さんの会社のトップはどんな人ですか?
トップの考え方や方向性、指導力やコミュニケーション力により会社の未来は大きく変わります。
会社でのストレス

会社という組織に属すると、おのずと年齢や役職等における上下関係に縛られます。
会社にはトップ以外にも、長い経験を活かして部下育成の為に考えてくれている人もいますが、中には意地が悪い上司やお局様的な人はいませんか?
自分の仕事の遣り甲斐や目標を求めて就職したにも関わらず、いつの間にか、上司やお局様の目ばかり気になってしまい、萎縮した環境の中で働いている人も居るのかもしれません。
組織とは
会社組織にはそれぞれの立場に伴った責務があります。
◎法人のトップ(オーナー、会長、社長、理事長など)
◎施設の長(施設長、事務長、管理者など)
◎部門やユニットごとの長(部長、課長、主任、ユニットリーダーなど)

図解すると、主にピラミッド型になっています。
会社の一番トップには、社長等という人が君臨しており、一般的には組織が大きくなればなるほど、裾野が広がっていくイメージですね。
そして、トップと現場との間には、中間管理職という人たちがいます。
直接トップと現場は関わる機会が少なく、現場の状況や現場の声というものが、なかなかトップに届きにくいという実態もあります。

「現場の事は何も考えていない」
「結局、会社の数字ばかりを考えていて、スタッフの業務負担や環境は二の次だ」
そんな声に繋がりやすくなります。
介護業界で特に感じるストレスは?
介護の仕事でも、それぞれの立場や役割において違いはありますが、特にどんな職場だとストレスが溜まりやすくなるのでしょうか?
◎人員不足が原因で、直接的な介助が多く身体的な疲労が蓄積される。
◎認知症患者の徘徊や行動障害への対応が頻回。
◎クレーム家族の対応。
◎職員間のコミュニケーション不足や介護観の違いにより、グチが多い。
◎理不尽な上司や先輩からの指示、命令(特に現場と運営側との相違)。 etc
利用者への身体介助は、仕事として当たり前の業務ではありますが、一人○○人の対応で済むはずが、人手が足りないために通常以上に多く対応しなければいけない事や休みが取りにくい環境は厳しい状況です。
でも、それ以上にストレスを感じやすい場面は、関係性の悪い職員間や上司先輩との職場環境ではないでしょうか。
より強いストレスの蓄積に拍車をかけていきます。
感情労働
人相手の仕事である介護は感情労働とも言われます。
自分の感情が労働内容に大きく影響されやすい仕事です。
高齢者の人生終盤に関わる事や、多職種との関係、知識経験や介護感の違いなど、さまざまな場面で感情のコントロールが必要となります。
それぞれの場面において、決して良い事ばかりではありませんので、いかに自分自身の感情と上手に向き合うかが重要ですね。
現場を知らないトップ
日々の介護業務の中で感じるストレスは、大なり小なり人それぞれ感じるところだと思います。
それは、介助する事での身体的な負担であったり、認知症の人とのコミュニケーションだったり・・それは介護の世界に入った以上は、ある意味、当たり前の負担(ストレス)であるとも考えれます。
なので、それでも我慢できない人は長く介護を続けられる事は難しいのかもしれません。
介護の仕事に感じる負担やストレス以上に、やり甲斐や喜びを感じられる人は長く続けられるのかもしれません。
しかし、
その先でやる気を削いでいく場合があります・・それは、現場を知らないトップによる指示や命令です。

「売り上げが落ちているから、誰でもいいから利用を受けろ!」
「利益が出ていない。スタッフはギリギリで回せ!」
あなたの施設には、こんなトップダウンの言葉で、日々悩まされている中間管理者はいませんか?
利益を出さないと施設運営が厳しいのは当然分かりますが、現場の実態を知ろうともせず、ただただ数字だけを見て指示・命令を出してくるトップには嫌気が指してきます。
介護の仕事は好きでも、現場を知りもしない、知ろうともしないワンマンなトップの言葉が、何よりも大きなストレスと感じている人もいるんじゃないでしょうか。
経営と現場視点

一度入社した会社に長く勤める事ができるか、直ぐに嫌気が指してしまうようになるかは、トップの考え方や関わり方に大きく影響されるかもしれません
トップに求められる事
会社のトップとは、会社を安定させる事、事業を発展させる事、社会貢献などなど求められている事は決して楽な事でも簡単な事でもありません。
また、会社の大小関わらず責任の重さも付いて回る立場ですね。
気楽に誰でもできる立場ではないです。
会社を引っ張っていく中で、雇用しているスタッフの生活を守っていく事も大きな役割を担っています。
そのためには、経営者としての数字・利益を追求する事は必然的な事であり、どうしたら業界から淘汰されずに生き残れるか、スタッフが安心して仕事を続けられるのか・・・そんな事を考えながら日々を過ごしていると思います。
トップに求めたい事
私の主観ですが、会社のトップも人間ですので、『雇用しているスタッフの事をとても大切にしている』人から、『辞めても次を雇えれば誰でも良い。とスタッフをあまり大切にしていない』人まで、考え方はさまざまです。
現場の実態を知らず、現場視点を全然持たずに、目標数字だけを提示して指示してくるトップもいますが、働いている職員からしては不平不満です。
数字を求める必要性は当然理解できる訳ですが、現場の人員(これは、コンプライアンスで決められている人数ではなく、実態に応じた必要数)を知り、ギリギリで雇っているリスク(安全面でのリスク、職員が無理な勤務体制をしていないか?など退職リスクなど)を認識して欲しい。
特に中間管理職は板挟みになりやすいので、居心地が悪い環境に嫌気が指している人も少なくないのではないかと思います。
まずは、現場に足を運ばせたり、中間管理職だけではなく、現場スタッフから直接声を聞く機会を作って欲しいと感じます。
トップの考え方や方向性を直接届けてくれる事で、現場の理解も深まりますし、決して深まらないとしても

「ちゃんと自分たちの意見を聞いてくれる」
「この会社で頑張っていきたい」
と感じ取ってくれれば有意義な時間となります。
ワンマンではなく、トップとして現場を大切に考えてくれているという姿勢が伝われば、それが例え不器用であっても、現場は付いていきたいと感じられる雰囲気になりやすいのではないでしょうか。
トップと関わる機会を作る
そんな現場の声をトップに届ける事を目的とした取り組みとして、
◎定期的な面談(上半期・下半期など)を通じて、普段の仕事の悩みや意向を伝える。主には直属の上司との面談となるが、必要に応じてトップとの面談も勧める。
◎施設内に直通便を設置して必要に応じてトップ宛に手紙を出すことができる。
◎気楽に相談できるツールとしてラインを活用。
◎定期的な飲み会の機会を作り、特にトップと面識を作りたいスタッフは席を近くにする。
まとめ

自分に合ってない会社、嫌々会社に勤める事で心身ともに疲弊して体を壊す事だけは避けていきたいところです。
今の時代は、大転職時代でもありますので、一つの会社に依存せずに、自分に合った居心地の良い会社を求めるような行動は決して不利益ではありません。
とは言え、初めて就職した先が自分に合っている環境であれば、転職という大きな決断をしなくても済みますので、早い段階で納得できる会社に就職できると良いですね。
会社としては、期待と希望を持って入社した人が、会社の居心地の悪さに早々に嫌気が指して辞めてしまう事は避けたいところです。
入社したてのスタッフでも、十年選手でも、それぞれの立場において仕事に対して考えている事や感じている事は違います。
トップはブレないマインドを持つことは会社経営でも必要なスキルと感じますが、状況に応じて柔軟な視点を持って頂き、現場の声に耳を傾ける事を重要視して欲しいと感じます。
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